はじめに
記録時点: 2024-09〜2024-10
この時期は、教材作成の速度より「後から探せること」を優先しました。 教材数が増えるほど、作る時間より探し直す時間のほうが重くなっていたからです。
先に起きていた問題
教材データ自体は増えているのに、検索の精度が落ちていました。 原因は機能不足ではなく、分類運用の崩れです。
よく出た崩れ方
- 同じ意味のタグが複数表記で増える
- 学習指導要領コードが入っている教材と入っていない教材が混在する
- 入力者ごとに分類軸の解釈が少しずつ違う
たとえば、同じ単元でもタグ表記の揺れだけで検索結果が割れます。 データはあるのに見つからない状態でした。
実装で手を入れた部分
1. コード入力を「任意」から「運用前提」に変えた
入力欄を置くだけでは定着しないため、登録時の導線を整理しました。 結果として、コード未設定の教材が徐々に減り、検索条件の再現性が上がっています。
2. タグを自由入力だけに任せないようにした
候補の再利用を中心にして、新規タグを増やす前に既存タグを選びやすくしました。 入力の自由度は下がりますが、検索品質の維持を優先しています。
3. 検索確認の観点を固定した
「どの条件で同じ結果が返るべきか」を先に定義し、その観点で回帰確認する運用に変更しました。
実装だけでは解決しなかった点
このテーマはUI修正だけだと長持ちしません。 最終的に効いたのは、運用ルールまで一緒に決めたことです。
- 新規タグ追加時の確認項目
- 同義語統合の手順
- レビュー時に見る分類観点
この3点を固定してから、分類の揺れがかなり減りました。
見送った案
1. 自由入力を完全禁止する
品質は上がりますが、運用の柔軟性が落ちます。 現場で必要な新語の追加速度を残すため、候補中心運用に留めました。
2. 後で一括正規化する
後処理で吸収する案は短期的に楽ですが、運用が追いつかず破綻しやすいため見送りました。
まとめ
この時期の主題は、タグ機能を増やすことではなく、タグ運用を壊れにくくすることでした。 コード入力導線と命名運用を同時に整えたことで、教材が「保存される」だけでなく「再利用できる」状態に近づきました。