はじめに
記録時点: 2024-05〜2024-08
この時期は、問題ブロックエディタを「作れる」から「回せる」へ引き上げるフェーズでした。 一番の論点は、機能の数ではなく連続操作時の安定性です。
当時の詰まり方
単発操作だと問題なく見えるのに、連続操作で崩れる不具合が多発していました。
- ブロック追加後に別ブロックを選ぶと、選択状態が飛ぶ
- 並び替え直後に保存すると、表示順と保存順がずれる
- 削除と追加を続けると、一部の入力値が古い状態に戻る
この手の不具合は再現手順が長く、報告だけでは原因が見えません。
効いたのは「責務分離」の徹底
途中で、状態管理の方針を明確に切り替えました。
- 操作中に変わる表示状態
- 保存時に使う確定状態
この2つを同じ経路で更新していたのが崩れの原因だったため、更新責務を分離しています。 これで、途中状態が保存へ混ざる事故をかなり抑えられました。
画面導線は後追いではなく同時に直した
機能追加を優先しすぎると、編集速度は上がりません。 この時期は、機能追加と同じ優先度で導線を調整しました。
- 選択中ブロックの見え方
- サイドパネルの切り替え手順
- ブロック操作の手数
見た目の微調整に見えますが、連続編集の体感はここで大きく変わります。
見送った案
1. 早い段階で全面的に再設計する
全面再設計は筋がよい一方、開発を止める期間が長くなります。 当時は機能追加を止めない条件があったため、段階的な置き換えを選びました。
2. 画面ごとの局所修正を積み上げる
短期では速いですが、結局別箇所で同じ崩れが出るため、責務分離を優先しました。
回帰で固定した観点
- 追加→編集→並び替え→保存を連続で実行しても崩れない
- ブロック種別が混在しても選択状態が飛ばない
- 保存後の再読込で表示とデータが一致する
単発の成功ではなく、連続操作で壊れないことを基準にしました。
まとめ
このフェーズでやったのは、機能拡張よりも編集基盤の整備です。 状態管理の責務を切り分け、導線を同時に整えたことで、後続機能の追加でも崩れにくいエディタにできました。